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ぴっからコラム

【072】命をまなぶとは つづき

「おまえ、じぶんが殺されたらイヤやろ?だから殺したらあかんねんよ!」

子どもたちが5〜6人、輪になって座っている中、なにやらTくん(小3)が興奮気味に話しています。

どうやら1年生の子がカナヘビを死なせてしまって(故意ではなく)、そのことに3年生男子たちがお説教をしているようでした。

(おまえらもさんざん殺しとったやん!)という心のツッコミをがまんしながら聞いていると。
1年生の子は、みんなから言い寄られて少し泣きそうに…。

すると、

「みんなで言うのやめよう。ひとりづつにしようぜ。」と3年生。

しばらく落ち着いて話した結果、死んでしまったカナヘビのお墓を作ることで終結しました。

よく分からない理論ながら「生き物を殺してはいけない」と、少し上の子どもたちから言われたことで、大人が説得するのとは大違いなほど、小1の子たちが納得していました。

今までの我々の悩みは何だったのか…(笑)

しかし、子どもたちだけで解決できるなんて、すばらしい成果なんです。

ガイア自然学校の放課後自然教室は、3年前にはじまったばかりなので、最上学年が小3です。
小4小5の兄姉ズもいますが、数人なので実質権力は小3にあります。
現小3は、入所時はやんちゃ軍団でした(今もですが)が、こうして少しづつ大きくなってくるんだなと実感しました。

小さな事象(カナヘビ殺し)を問題視して、子どもたちの主体性を信じず、大人が禁止に禁止を重ねることで問題をなかったことにするのは、はたして教育でしょうか?

子どもたち同士のコミュニケーションをしっかり見守り、介入しすぎず、信じて支え、過不足なく関わることで、こうした「問題解決能力」が育ったのだと確信した出来事でした。

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