僕は大学生の頃に、障がいを持つ子どもたちを対象にしたキャンプのリーダーをやっていました。
そのキャンプでは、障がいを持つ子どもだけでなく、健常な子どもたちも一緒にグループ生活を行うことで、お互いが成長しあえる場をつくることを目的としていました。
実際にキャンプをすると、最初は警戒しあっていた子どもたちが少しづつ兄弟のように仲良くなってきたり、健常の子どもたちは障がいを持つ子どもたちを見て気持ちがおおらかになってきたり、障がいを持つ子どもたちも元気になってきたり、お互いに良い影響を及ぼしているのを見てきました。
統合教育という考え方で当時は学んでいましたが、実際社会に出てみると障がいを持つ人用の施設、高齢者専用の施設…と分けられていることがほとんどで、接点は少なくなっています。
生物多様性を大切にしようと、世界が動くほど人は多様性を認めようと動き出していますが、同じ人間同士の中にも個性という多様性があります。
それも認めていけるような活動をして行きたいと考えてきました。
子どもたちも、大学生も、大人も、お年寄りも、障がいを持つ人たちも、お互い接点をたくさん持って暮らせば、それは人としてお互いに大きな気づきや成長につながるんじゃないかと思うのです。
金沢にきて、それを町単位でやってしまおうというプロジェクトに参加させてもらえることになりました。
それが、今回引っ越したシェア金沢という街です。
まだ未完成ですが、これからこの場を拠点にいろんなことを展開し、たくさんの人々とのふれあいや繋がりを育んで行きたいと思います。