サラリーマンだった頃、ベンチャーから始めて大きな会社まで発展させた社長さんの話しを聞く機会がありました。
「独立しようと思うんですけど、どうすれば成功しますか？」という質問に対して、その社長さんは「金もうけの目的だけじゃダメです、本当に自分がやりたいこと好きなことをやることです。」とおっしゃってました。「お金もうけが上手い社長さん」だと思っていただけに、意外な答えで、しかもすごく納得したのを覚えています。
ガイア立ち上げの際に心の支えになった一言です。
「自分のやりたいことがわからない。」そんな大学生にたくさん出会います。将来のことを考えると行き当たるカベのようです。
子どもたちに「今日何したい？」と聞くと「鬼ごっこ！」「かくれんぼ！」「たんけん！」即座にいろんなことが出てきます。 もちろんコロコロ変わるし「将来のやりたいこと」とは次元が違います。 しかし、このやりたいことを子どものころからたくさん「考える」ことが大切です。 そして周りの大人は、それを認めることが大切だと思っています。
大人が考えたしっかりしたプログラム、その通りに子どもたちを動かすことで、そのプログラムの目的、例えば「環境について学ぶ」とか「友だちと仲良くする」などは解決するかもしれません。 しかし、自分で考える力ややりたいことを考える力が育ちません。 逆に主体性を奪ってしまって、大人に対する依存心ばかり育ててしまうことにもなりかねません。 「次、何するんですか？」ていう質問が出たらもうその状態です。
そしてそうした体験をたくさんして大学生になって突然「何がしたい？」って聞かれても…。
ガイアでは、できるだけ子どもたちの「やりたいこと」を認める場を作りたいのです。
