「ぴっからとあしょぶ!」
「森のようちえん」の親クラスに通ってくれているAちゃん(2さい)が、ふと森で出会った時に言ってくれました。
「ぴっから」は私のキャンプネームです。
Aちゃんとは、ほとんど遊んだ記憶がないし関わりも少なかったので意外でした。
「よーし、あそぼうか。」と森の中を一緒に歩いていましたが、急な坂道も根っこでガタガタの地面も気にせず転ばす、なかなかのスピードで歩いていきます。
随分森で鍛えられたのではないかと思います。
「森のようちえん」の子どもたちを見ていると、その成長ぶりに驚かされることがあります。
成長といっても、文字が読めるようになったとか、計算が速くなったとか、英語が話せるようになったとか、そういた面ではなく。もっと内面的な部分です。
最近そうした、自然体験と子どもたちの「成長」に関わる部分への研究が進んできています。
実際に、幼児期の自然体験が子どもの成長にどんな効果があるのか、調べてまとめてみました。
- 身体能力の向上
自然の中でのあそびや活動は、子どもの身体的な成長と健康に良い影響を与えます。
自然の地形や障害物を乗り越えることで運動能力が向上し、屋外での活動は肥満や生活習慣病のリスクを低減させます。 - 感覚の発達促進
自然の中では五感が刺激され、子どもたちはさまざまな触感、香り、音、光景を体験します。
これにより感覚の発達が促進され、感覚統合能力が向上します。 - 創造性の発展
自然の中でのあそびや探検は、子どもたちの想像力と創造性を刺激します。
自然の素材や環境を使って物語を作ったり、新しいあそびを考えたりすることで、子どもたちは創造力を発揮します。 - 精神的な健康促進
自然の中で過ごすことは、ストレスを軽減し、精神的なリフレッシュ効果をもたらします。
青空や緑の景色はリラックス効果があり、自然の音や香りは心を落ち着かせます。 - 自己認識と自己肯定感の向上
自然の中での体験は、子どもたちの自己認識や自己肯定感を高めます。
自然の中で自分自身や他の生物との関係を学び、自然の一部であることを理解します。 - 環境への関心と保護意識の醸成
自然の中での体験は、子どもたちに環境への関心や保護意識を醸成します。
自然の美しさや豊かさを体験することで、環境への配慮や保護の重要性を理解し、未来の世代に残す責任を感じるようになります。
ざっと、調べるとこんな感じですね。
普段、体感している子どもたちの成長が文章化されると「そうそう」「なるほどそういうことか」と整理されて良いですね。
まだまだこれ以外にも、成長要素はたくさんあると思います。
昨日は、その子の「身体能力の向上」を感じた訳ですが、それ以外にも「たのしむ」事への主体的な関わり(ぴっからとあそんでみよう)だったり、ニコニコ走りまわっている様子を見ていると、木々の青々とした色の感覚や森の空気感を感じて楽しんでいるように見えました。
理論的に考えて、自然体験は子どもたちにとって「プラス」の面がとても大きいです。
自然を大事にすることも大切ですし、子どもたちをもっと自然の中へ送り出すことはもっと大事ですね。