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ぴっからコラム

目的と気持ちと団体の芯と

やっぱり能登で

夏休み、キャンプ事業まっさかりです。
来週も2泊3日の「フィッシングキャンプ」を実施します。

いつも使っていた能登のキャンプ場は、あらかた利用できない所が多く。
また、会員のみなさまも被災されている方が多くいらっしゃるため、

「能登でのキャンプはちょっと…」

という気持ちも考えられるため、岐阜の川辺や福井の海のキャンプ場で実施をしています。

しかし、今回、どうしても「釣り」をテーマにキャンプをしようと思うと、適した場所が見つからず。
子どもたちが安全に、しかものびのびと釣りとキャンプを楽しめる場所が難しく、悩みながらとりあえず海が近いキャンプ場で予定をしていました。

しかし、やはり事前の想定で「フィッシングキャンプ」としては難しく、ガイア自然学校らしい「フィッシングキャンプ」ができそうにない…。

やはり理想なのは、能登の海辺のキャンプ場なのです。

そんな中、能登でも元気にキャンプ場を運営されている場所が、少ないですがいくつかあります。
ちょっと前までは不可能だったのが、復興作業のおかげで可能になったという理由もあります。

今回、スタッフで話し合った上で、キャンセルは出るかもしれませんが「能登でのキャンプ」を決断しました。

子どもたちに、よりよい環境でキャンプをさせたい気持ち。

「釣り」がちゃんとできる場所がない、焦り。

能登でがんばってるキャンプ場を応援したい気持ち。

能登の震災がトラウマになっていて、能登に行きたくない参加者の気持ち。

いろんな気持ちが、重なって複雑ではあるのですが、やはり能登でやってみようと思います。
実際に下見で来てみると、やはり海の美しさ、あそびやすさ、はすばらしいです。
そして、石川県の団体が能登を応援せずしてどうするんだ、という気持ちもやはり大きく、お盆の時期はそこそこ利用者がいらっしゃるものの、過去の繁忙期に比べると少なく感じます。

どうしても道中の道路や余震には不安もあり、また被災地に遊びにいっていいのか?という心のストッパーがたくさんあります。

それでも、過去の能登の震災の時に、旅館は通常営業しているのに風評被害でお客さんが来ないという事態があったことも思い出すと「営業」しているところには「行って良い」という思いがあります。

不安な要素を数えたら切りが無い時代です。
大きな災害には対応しきれないことはあります。

もちろん、安全を無視してやっている訳ではありません。
さまざまな想定をして、安全に活動はやっていきます。

目的を持った活動をしていると、さまざまな矛盾や賛成反対とのはざまで迷います。
でも、迷いが起こった時に本質を問われている気がします。
今回の「能登の利用」に関しても、反対意見はたくさん起こると思います。
不安も無いわけではありません。

我が儘かもしれませんし、途中で変更しているので中途半端に感じられるかもしれません。
それでも、実際に現地に来てみて、海を見てみて、能登の現状を見て、目を背けずに考えた時、
「ここでキャンプしたい」と思いました。

会場としてはやはり最高です。
石川の子どもたちに能登の海の良さを改めて伝えることも使命だと考えてます。

どうか、ぜひ、能登に行きましょう。

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