自然教室ガイアキッズと森のようちえんの一年の締めくくりの週でした。
たくさんの子どもたちと、リーダーの成長が見ることができた幸せな一年だったなあと思います。
そしていろんなことがありました。
子どもたち同士、特に低学年や幼児は、よくケンカします。
自分のこと、相手に対して思ったこと、うまく言葉にできないので行動にでます。
このケンカを「止めないこと」が大事なんだと、最近特に思います。
もちろん、暴力になったら止めますが、大事なのはその後。
ケンカした両方に、
「○○くんに、こうして欲しいって伝えたかったんだね。」
「たたかれて、痛かったのね。」
と共感すること、理解メッセージを送ることが何より重要で、これはリーダーもですが、特に親の役割だと思うのです。
「解決」するのは、子どもたち自身であるべきです。
大人が、どちらが悪いかを決めて、悪い方に謝らせて、
「ゴメンネー」
「イイヨー」
このやり取り、見てて気持ち悪い!
「ゴメンネー」って言ってる子は、ちっとも悪いと感じてないし、「イイヨー」って言ってる子はちっとも納得してないし。
「悪いことは悪いと教えて、謝ることを教えないと!」と言われましたが、どうも納得いかない。
悪いと思ってないのに、非難されても、相手がなんでイヤだったのかちゃんと理解しないと意味ないですよね。
なんで、こんなことを子ども同士にさせてるのか、初めは意味が分からなかったのですが、最近やっと分かりました。
「親」もしくは「大人」が気にしてるだけです。
「みんな仲良し」を子どもに押しつけてるんです。
大人同士の方が、仲が悪いクセにねえ?
ケガしたら、ケガさせたら心配だからです。もちろん、それは理解できます。
しかし、このケンカの重要性を理解しないといけません。
子どもたちはケンカしても、数秒後にはケロッと一緒にあそんでます。
それでいい。
ケンカして、お互いの距離を、イヤなことの意味を、自分の気持ちや相手の気持ちを受けとめる方法を学んでいるんです。
それを大人が変な手打ちの方法を教えるからいけない。
ジャッジさせたり、悪い理由を見つけさせたり…。
子どものケンカなんか、大概どっちもどっちです。
「なんでイジメがなくならないのか?」
「これ」のせいだと思うのです。
大人の前では「みんな仲良し」を演じるクセがついちゃうから、ホントはケンカしたいのにケンカできないから影で「イジメ」を行う。
そら、しょうがないですよね。
大切な「ケンカ」という成長の場を、大人が奪っているんですから、なんとしても成長したい子どもたちは形を変えてぶつかろうとします。
大人、特に子どもたちと関わるリーダーと親は、何をすべきなのか。
「見守ってあげること」だと思います。
ケンカして傷ついた子の「気持ち」を「受けとめる」、だけ、で良いと思います。
「○○くんに蹴られて痛かった!」泣いてる自分の子に対して、
「痛かったの辛かったんだね。」ってしっかり受けとめること、だけ、です。
「どっちが先に手だしたの?なんで蹴られたの?…」ジャッジしたり理由を聞いて欲しいわけじゃないハズです。
大事なのは、目の前の子が「今」「どんな気持ち」なのか、それを受けとめることです。
しっかり気持ちを受けとめてもらった子は、勇気がわくので、自分で問題を「解決」しようとします。
うまく行かないかもしれないけど、その力が持てます。
それが成長だと思うのです。
ガイア自然学校は、子どもたちの成長の場でありたいと思います。
しかし、そのためには「親」も育つ場でないといけないんだと、気づかされた一年でした。
新年度もいろんなことと向き合っていきたいと思います。