「AくんとBくんがケンカしだしたけど、見守ってみた。どっちが悪いか決めて謝らせるのは簡単だったけど、そうしたくなかった…。」
Gリーダーは、活動後に必ず「ふりかえり」を行っています。活動の後片付けが済んでから、その日の出来事や子どもたちと自分との関わりから、自分が気づいたことや感じたことを話し合います。
「反省会」でもなく「改善案」を話し合うのでもなく、あくまで自分の「気持ち」について向き合う時間をとっています。
時には笑いながら、時には泣きながら、結構な時間をかけて話す場を作っています。活動自体は16時くらいには終わるのに、長い時では20時すぎまで話すこともあります。
子どもたちとの関わりが深いほど、自分の気持ちがはっきりしていきます。
自分の気持ちに気づくことで、子どもたちとの関わりが純粋なものになっていきます。
そうした関わりこそが、子どもたちを勇気づけるし、のびのびと育つきっかけを与えるのだと思っています。
そしてそれを、同じリーダー同士で「話す」=「わかちあう」ことで、より深い関わりができるようになっていきます。
今回、ガイアキッズAコース、今年度最後の日でした。
ガイア自然学校としては初めて「保護者」の方に、この「ふりかえり」まで参加してもらうという珍しい日になりました。
(来年度から親子プログラムを一緒に行う水野さんに、参考のため参加してもらいました。)
「ここまで子どもたちのことをちゃんと見て、ちゃんと考えて接してくれているとは…。」
といったお言葉をいただきました。
このGリーダーの関わりこそが、ガイア自然学校の特性なのですが、確かにまだまだ知られていないし、「若いあそびのお兄さんお姉さんがいる自然学校」レベルでしか見られていないのも事実です。
ただの「あそびのお兄さんお姉さん」を育成しているつもりはないのです。
もっと先の「教育者」であり「援助者」であり、子どもの成長に必要な寄り添える人間を育成したいと、改めて思った日となりました。