「うわーん!Tくんがあぁ〜!」
Yくんの泣き声がひびきわたります。
ガイア自然学校の森のようちえんでは、子ども同士のケンカはしょっちゅうです。
子どもがケンカすると、ついつい大人は「なんとか解決しないと!」と思って、原因を探したり、どっちが悪いか判断したり、あやまらせようとしたり、四苦八苦してしまいがちです。
でも、今、この瞬間に泣いている子の気持ちに寄り添ったり、気まずい雰囲気を察してウロウロする方の子どもの話を聴いたりすることの方が、大切だと思うのです。
子どもたちのそばにいるリーダーたちも、まだまだ戸惑いながらも、子どもたちの気持ちに寄り添うことに集中しています。
「ゴメンネー」「イイヨ−」
子どもたちがケンカした後、こんな儀礼的な感じで無理矢理ケンカをおさめてる様子もよく見かけますが、どう見てもどっちも納得してないし、気持ちよくない。
なんかの教育の成果なんでしょう。
これ、キライなんです。
そもそも、子どもたちのケンカに深い理由がないことも多いし、5秒後には笑って一緒にあそんでいることも多い。
大人が解決させようとしないで、子どもたち自身が、自分の気持ちに向き合って、人のせいじゃなくて、ケンカを乗り越えていって欲しい。
難しいけど大切なことなんだと思うのです。
ケンカしたっていいよ。