Mっちのことを書こうと思います。
Mっちは、小学校低学年のころからガイアに来ていました。
小さいころは、はっきり言って「やんちゃ坊主」で、日帰りプログラムでもキャンプでも、同じグループの子どもたちとケンカはしょっちゅうだったし、手に負えなくて担当したGリーダー(男)が泣いてしまったこともありました。
お茶タンクから直接口をつけてお茶を飲もうとして火傷するし、「熱いからさわるなよ!」って言ったのにたき火の中の炭をにぎりしめて火傷するし、なにかと話題の少年でした。
ただ、いつもキラキラの目で楽しいことを常にさがして、それが行動に表れていて分かりやすい少年でもありました。
その彼が、久しぶりにガイアに来ました。もう、6年生でした。
キラキラした目は変わってなくて、声変わりしてるのが笑えるくらいの変化でした。
でも、今回のスキーキャンプでもそうでしたが、常に笑いのまん中にいて子どもたちのいいムードメーカーになっていました。
1月のスキーでも、夜に雪中キャンドルをやろうと提案したとき、全体的にもう外に出たくないムードだったのに、Mっちが
「え!雪中キャンドルってなに!?やってみたい!みんないこーぜー!」
みたいな盛り上げをしてくれました。
してくれたって言うよりは、Mっちから自然と出た言葉に、まわりの子どもたちが乗ってくる感じです。
昨日も、朝早くに部屋のみんなのスリッパをそろえているMっちがいました。
「何してるん?」驚いたリーダーが声をかけると。
「昨日、みんな待たしたりしたからなー。あ、これ言わんといてな!」とMっち。
全体で話ていて、ざわざわしていたら「みんな話聞こう−!」って言ったMっち。
バイキング形式の食事で、リーダーが遅れて席に行ったらみんな食事を前にちんと座って待っている。
(ガイアでは、食事は食べられる人からとっとと食べます。)
「どうしたの?」リーダーが驚いて聞くと。
「リーダーに片付けさせたのに、俺等が先に食うのはちがうやろってMっちが…」とのこと。
ど、ど、ど、どうした!?Mっち!??
不思議でなりませんが、もともと自分の気持ちに素直に生きてる子だったのが、出し方がわからなかったんだろうな、って思ってます。成長ってすばらしいなって思います。
今はやんちゃでお困りのお子さまも、Mっちの例があるから安心してください(笑)