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ぴっからコラム

【003】良かれと思って大きなお世話

スキーキャンプにて、スキーを終えて乾燥室でウエアをぬいで、ちょっと高い所にある物干し竿に掛けようとしているAくん。
「とどかん!とどかん!」と言いながらウエアを持って立ち尽くしていました。
周りには板を片付けたりウエアを脱いだりしている人たちでごったがえしています。
ただ、誰に言うでもなく「とどかん!」と怒ったような口調で言っています。 あなたが一緒に来ているリーダーでそばにいるとしたら、どうしますか? ①無言でウエアをとって掛けてあげる。 ②「とどかないの?しょうがないなー。」と言いながら掛けてあげる。 ③「自分のことは自分でやれ!」と一喝する。 ④「とどかないの?どうしたいの?」と声をかける。 ⑤無視する。 どうでしょう?正解がある訳ではありません。
ただ、ガイア自然学校では、こういう時の関わりや声かけが大切だと思っています。
ケースバイケースですが、④が一番しっくりきます。
①②は一見親切だしやさしいリーダー像のようです。
ただ、その子にとっては「自分の欲求をつぶやけば勝手に誰かがやってくれる」という魔法を覚えてしまうようなものです。
そんな体験を繰り返してるのに、大人になってから自分の問題を自分で解決できるでしょうか?
③は実際にできる状況なら、それもありです。
ただ、その子の「気持ち」を聞いたりコミュニケーションを断絶してしまうことにならないようにする必要があります。
⑤はその子に関心を持っていないのなら、リーダーとしては失格です。
ただそれが必要な時間と感じて、その子がなにか自分からリアクションを起こすまで待つためならOKだと思います。
最終的には声を掛けましょう。 なにげないことですが、大人が良かれと思ってやっていることが子どもの成長を妨げていることって、身近にたくさん発生してると思うのです。
お世話をやく前に、その子の気持ちを聞くことやコミュニケーションをとること、さらにその子の「こうしたい」が引き出せれば最高です。

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