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ぴっからコラム

【083】お母さんと子どものかかわり

「ウワーン!」

「でていけ!!オマエなんかいらん!」

小さな子どもの大きな泣き声とともに、お母さんらしき人の怒鳴り声…。

去年からアパートで一人暮らしをしているのですが、窓を開けているとお隣からそんな声が響き渡ってきました。
前後の話はよく聞こえてませんが、どうやら子どもが危ないことをしたのでお母さんがキレた様子。
自分の子どもに対して「オマエ」呼ばわりなのがどうも気になりました。
しかし、もちろん事情は知らないので、実の子じゃないのかもしれないし…。
時々見かける感じから、女手ひとりで育ててらっしゃるぽいし大変なのかも…。

暴力っぽい音は聞こえないので安心したものの、

「オマエむかつく!」

「オマエなんか産まなかったらよかった!」

とか、ドラマでしか聞いたことないような冷たいセリフが聞こえてきて、なんだか凹みました。
(せめて窓しめて怒って〜。壁薄いから怒鳴ると聞こえるけど…。)と思いつつ。

どんなやさしそうなお母さんだって、その時の状況や気持ちによってはこのお母さんのような気持ちになったり、つい怒鳴ってしまったり、思わず手が出てしまったり、そうしたことがない訳ではないと思います。
多かれ少なかれ、日々そんな気持ちとの葛藤し闘っているお母さんも多いのではないでしょうか。

「子どもたちのことをまるごと認める」

そんなことを大切に活動してきましたが、そこに直結する「お母さん」も「認める、認められる場」を作りたいと思って、「森のようちえん」「親子キャンプ」などの子育て支援の事業に力を入れてきました。

お母さん自身も「認められる」体験が大切で、そこから子どもの気持ちを受け入れられる余裕が生まれます。

自然の中で子どもと一緒に、汚れるとか気にせずにのんびりあそんだり、お母さん同士でお互いの子どもとの接し方から学んだり、そんなことでお母さん自身の救いの場になればと考えています。

小さな団体での活動なので、多くの人々を救えるわけでもないし、今関わっている人たちも救えているのか分かりませんが、少しでもそんなお母さんたちにとって「救い」とまで行かなくても「勇気づけ」になるような活動になればいいと思っています。

「バン!」という窓が閉まった音のあと、静かになった隣で。

「窓から落ちそうで怖かったから怒鳴っちゃったのごめんね…、本当はあなたのこと大好きだよ。」

「ママー。」

…ってなっていますように。

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