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ぴっからコラム

【085】自由にあそべると言うこと

ガイア自然学校「森のようちえん」の園庭の様子。

園庭といっても、森の横の少し広くなっただけの場所。

木の棒や石ころ、丸太や枯れ葉の積んだものが、一見ごちゃごちゃと、でもよく見ると何らかの法則にしたがって並んでいました。
やわらかい土なので、あちこち穴ぼこだらけです。

子どもたちが無心であそんでいる様子が、あそんだ後からも感じられます。
普通の保育園や幼稚園でしたら、園庭に穴ぼこあけたり、木の棒を放りっぱなしにしとくのは「叱られる」案件かもしれません。
ガイア自然学校の「森のようちえん」では、子どもたちとスタッフが共に困ったり、危険を感じたりしなければ、できるかぎり子どもたちが自由にあそべるようにしています。
なので、一日中どろんこあそびしている子もいれば、木の棒をずっとふりまわしてたり、焚き火をいっしょうけんめいしている子もいて、それぞれに細かな時間制限はありません。
時間制限は、「おひるごはんだよ〜」っていう時間と、帰りの時間くらいです。

「ここ川ね!川におちないようにして〜」

と地面を掘って水を流して川をつくっているAちゃん。
一緒にあそんでいないようで、そばでその「川」のまわりに木を並べているBくん。
ひたすら無心で穴を掘るCちゃん。
さながら土木工事をしているようです。
ほぼ1日同じことをしてる日もあるようです。

こうしたひとつのあそびを延々と続けることには、子どもたちにとって大切な意味があります。
指先から感じている土や水や生き物の温度、掘ったり握ったりしたときの柔らかさや堅さ、すべての感覚が同じことを繰り返すことで少しづつ変わったり、その変化に気づくようになったり。
遠足で行ったことのある川の流れ、お出かけでみたことある建物のつくり、映像で見たことある生き物の存在、いろんな体験からの「想像」が頭の中でぐるぐる廻って、手を通じて「創造」されているのです。
ただ、泥んこあそびしているようでも、子どもたちの脳の中がめちゃめちゃ成長している瞬間なんです。
何より、子どもたちの「集中力」がものすごく発揮されているのが分かります。

自然の中であそんでいるだけのように見える「森のようちえん」ですが、子どもたちにとって大切な成長の場なのです。
また、環境が良いだけではなくて、そうした子どもたちの「自由」を許してくれて「気持ち」をしっかり受けとめてくれるスタッフがいるのが、ガイア自然学校の「森のようちえん」のすばらしいところです。

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