2024年度がはじまりました。
今年も、ガイア自然学校の放課後児童クラブ「放課後自然教室」に20名ほどの小学新1年生たちが入ってきました。
まだまだかわいい、幼児感が抜けきってない素直な子どもたち。
兄弟で通っている子どもたちも多いせいか、今年はお母さんたちが落ち着いている雰囲気。
「学校がはじまるより先にガイアが始まるから、学校よりガイアが新しい生活のメインになってるかも…。」
と、ひとりのお母さんがおっしゃってました。
確かに、春休みスタートなので朝から夕方までガイアで遊ぶことから春が始まります。
そして、学校が始まっても、まずはガイアに帰ってくる。
新1年生から、子どもたちにとっての「ホーム」に、物理的になっています。
「ホーム」すなわち、人が成長する時に心の糧となる「原風景」になる場所です。
内閣府の「男女共同参画白書 令和4年版」(2022年)によると、共働き世帯は2001年から2021年までで約1.5倍も増加しており、夫婦のいる世帯全体の約7割にまで達しています。
放課後、お家に家族がいない家庭が多くなってきているのを放課後児童クラブの運営をしていると目の当たりにします。
共働きが悪いとは全然思わないのですが、社会的環境が変わってきているため、子どもたちの環境は過去と少し変わってきています。
図出典:第2分野 > 第15図 共働き世帯数と専業主婦世帯数の推移
昔は、親がずっと家にいたとしても、子どもたちだけで野山にあそびまわってました。
近所にあった池に柵はなく、ザリガニ釣りや魚釣りも子どもたちだけでやっていたし、池にはまった近所の子を救出するのも子ども同士でした。
ちょっと上の学年のお兄ちゃんが、いろんな遊び方を教えてくれてました。
木の棒でチャンバラなんか普通だったし、石を投げ合うなんて超危険な遊びもしてました。
今から思うとかなり乱暴な遊びもたくさんありましたが、楽しかった子どもの頃の楽しい思い出です。
しかし、現在は安全性の重視から、外で遊べる場所は限られています。
公園か、イオンのゲームコーナー(外か?)か、公園…くらいしか、なさそうです。
公園もボールで遊べなかったり、大声が禁止されていたり制限が多く、子どもだけだと禁止してる学校も。不審者情報も溢れているので、危険だらけです。
当然、一緒にあそんでくれるちょい上くらいの小学生も外で遊んでいないので、小さい子を守る「ガキ大将」なんかも存在できません。
結果、外であそびたい盛りの子どもたちを、家の中でゲームやスマホ漬けにして置いておくのが1番安全安心ということになります。
じゃあせめて放課後児童クラブに、ということになります。
放課後児童クラブだって、外であそべる環境にある所なんて限られています。
概ね、室内で宿題させて、おやつ配って、けん玉できるスペースがあればいい方。
子どもたちにとって「ホーム」となる場所の環境は大切です。
昔は、空き地やため池が、子どもたちのホームでした。
今は、どうでしょう?
子どもたちの成長のために「ホーム」となる放課後自然教室にしていきたいです。