
毎日、自然の中で走りまわらせる認可外保育施設と、100人を超える小学生が通う放課後児童クラブ、そして日曜日には子ども対象の自然教室、夏休みはほぼ毎日子どもキャンプの事業。
これだけやっていると「クレーム」は、常に隣にあります。
クレームと一言で言っても種類があります。
保護者からのクレーム、地域住民からのクレーム、ボランティアリーダーからのクレーム、社員からのクレーム。
物理的な損害に対するクレーム、精神的な苦痛に対するクレーム、分かって欲しいクレーム、構って欲しいクレーム。
いろんな方面から、いろんな内容で「クレーム」はやってきます。
え?うちだけ?そんなことは無いはずです。
がんばればがんばるほど、やればやるほどクレームは生まれます。
クレームを無くしたければ、何もしないことです。
話しはちょっと変わりますが、先日 AmazonPrimeで「怪物」っていう映画を見ました。
最初から結末までなかなか考えさせられる映画でした。教育関係者にとっては、めっちゃしんどい映画だと思います。
(以下ネタバレ注意です。見たい人は読まずにー。)
最初はシングルマザーの母親目線からはじまって、我が子が学校でケガして帰ってきたり、不登校になったり。先生からの暴力とわかって学校にクレームに行きます。
学校の対応もひどく、先生の態度も悪い。
母親目線で見ると、学校が「悪」にしか見えません。
次に先生目線。実は良い先生なのですが、一所懸命な故に子どもたちの罠?的な出来事に巻き込まれ、めちゃくちゃ世間から悪人扱いされて行きます。悪くないのに、学校と保護者と世間が悪者にしたてあげていく様子がとても怖い。
そして子ども目線。先生を巻き込むのも計画的な感じなのですが、ものすごく深い闇の感情を気づいて欲しくての行動だったのが最後の方に分かります。(それにしてもひどい気もしたが)
ついでに校長先生目線もあって、なかなか最悪な校長先生に見えて、心の闇がめちゃ深そうなのですが、闇深な故に最終的に主人公の子どもの気持ちを受けとめた気がします。
あくまで主観な感想なので、興味があればぜひ一度見てみてください。バッドエンドっぽいので、しんどい時は見ない方がいいかも。
子どもたちを相手にしている以上、そしてコミュニケーションによる成長を大切にする以上、何かしらの人と人とのぶつかり合いが起こるので、クレームは実は当然起こります。
それと向かい合うしかないのです。
この映画に出てくる学校は、クレーム対応を盛大に間違っているのが分かります。